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【スタジオMOVEDOOR】結果に繋がるデザインでワクワクを作り出す!ローカルクリエイター集団は日々成長中

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この記事はさんだびよりを応援する注文住宅・不動産「コタニ住研」の提供でお送りします。

三田市中町にある古民家の事務所を拠点に、地元三田をはじめとする企業の広報PR業務を支援するローカルクリエイター集団「スタジオMOVEDOOR」の代表、諸富 稜(もろとみ りょう)さんにインタビューしてきました!

関西学院大学の現役大学生だった頃にインタビューしてから約2年。その間にあった苦労や変化、さらにはこれからの未来像や後輩の学生へのメッセージなど、たっぷりとお話を聞いてきましたよ。

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目次

関西学院大学を卒業したクリエイター集団に2年ぶりにインタビューしてきた

三田市中町にある古民家。三田市の学生たちを中心に、世代を超えた交流を目的とする場の「 こみんか学生拠点」として活用されていますが、もうひとつの顔としてローカルクリエイター集団「スタジオMOVEDOOR」の事務所があります。

あと、ちょっと前に公開した記事で、MOVEDOORのみんなにメチャメチャ美味しい丸優さんのお肉をご馳走してもらった、夢のような時間を過ごした場所でもあります(笑) でも、それ以外でもここにはちょくちょく訪れているんですよね。

というのも、まだ彼らが関西学院大学の現役4回生だった2019年9月にインタビューをさせていただいたことがあって、それからのご縁で現在もお仕事やプライベートで交流させていただいてるんです。

あ、その2年前のインタビュー記事をまだ見ていただけてない方はぜひ、下のリンクから見に行っていただけると嬉しいです。

彼らはこのインタビューの後に大学を卒業し、この古民家を拠点に事業を本格化するはずでしたが、その矢先に世間では新型コロナウイルスが蔓延してしまい、三田市だけならず世界の状況が一変してしまいます。

就職という道を選択せず、夢と希望を持って「起業」という一歩を踏み出した彼らがいきなり遭遇した、誰もが経験したことのない危機。ですが、MOVEDOORのみんなはその逆境を見事に跳ね除け、着実に事業を成長させています!

今回は、そんなMOVEDOORをまとめる代表の諸富さんに、改めて「彼らの今」についてお話を聞いてきました。

「スタジオMOVEDOOR」代表の諸富稜さん

才能と経験を持ったメンバーが新たに加わりチームの規模も大きくなってきた

── 2年ぶりのインタビューですね、どうぞよろしくお願いします(笑) 早速ですが、2年前からちょっとメンバーが変わったんですよね?

諸富:よろしくお願いします!この感じ、なんだか懐かしいですね(笑)

そうなんです、映像クリエイターの松本くんが大学を卒業して企業に就職しました。卒業ギリギリまで就職するのか、僕らと一緒にチャレンジするのかを悩んでくれていたんですが、大きい会社に入るのも新卒だからこそできる経験だと思って、最終的には僕が背中を押してあげました。

新しくMOVEDOORに入ったメンバーの中岡尚哉さん(左)と吉本晋也さん(右)

諸富:逆に、新しく2人のメンバーが入ってきました。ひとりは中岡くんで、彼は一つ下の後輩なんですけど映像制作サークルの「ライムライト」や「機巧堂」(からくり堂)という理系のものづくりサークルの代表をしていた経験があって、今は大学院に進んで理系の分野の知見を深めながら、MOVEDOORの業務も担ってくれています。結構スゴいやつなんですよ。

映像というソフトの部分と、ものづくりのハードの部分の両方に強みを持っていて、そういった彼の知識が僕たちにとって必要だったんですよね。理系的な知識を持ちつつもリーダーシップを発揮してきた人間なので僕らにもフィットしているし、後輩ながら大活躍してくれています。

もうひとりの吉本くんは中学からの同級生で、彼は大学には行かずに社会に出て就職して、自分で起業して会社を立ち上げたりという経験を持っていて、それこそいろんな苦労や失敗を味わってきてます。

僕は大学4年間で、まち作り活動をはじめとするいろんなプロジェクトをやってきましたけど、彼は僕とは全く違った経験を先にしていて、それがとても魅力的に見えたんですね。ぜひ一緒に何か面白い事がしたいと。

彼とは飲みにいく事も多かったので、お酒が入ったところで「ぜひちょっとウチに入ってもらって、その経験を生かしてくれない?」って、勧誘しちゃいました(笑)

── そっか、じゃあ今のMOVEDOORの主要メンバーとしては、5人になったんですね。

諸富:はい、そうですね。でも実際は20人ぐらいの規模で動くようになってきてます。

── えっ、20人!?じゃあ残りの15人っていうのは?

諸富:半分は学生さんのアルバイトで、もう半分は外部のフリーランスで活動されているクリエイターさんですね。そういう方たちにもプロジェクト毎に参画していただいてるので、常に20人ぐらいで動いてるっていう感じです。MOVEDOORとしてのメンバーが増えたわけではないけど、チームとしての規模が大きくなってきたのかな、という風に感じてます。

作るだけの仕事はもう卒業。結果に繋がるデザインを自分たちで描く

古民家の2階にあるMOVEDOORの作業部屋。和気あいあいとしながらも真剣に業務に取り組みピリッとした空気が流れる。

── 2年前は「僕たちはこういう感じでやっていくぞ!」みたいなプランというか将来像があったと思うんですけど、実際に2年が経った今、ここが思った通りだったなとか、ここがちょっと想定外だったなとか、そういう部分って何かあります?

諸富:そうですね、あのときはひたすら明るい未来を見ながら挑戦していたんですけど(笑)、やっぱり一番の想定外はコロナですよね。僕らは2020年3月に卒業してますけど、ちょうどその頃にコロナショックが来て卒業式がなくなりました。

全く予想してなかった状況だけど、それでも自分たちで起業したからには自分たちの力で生き残っていかないといけない。5人でスタートしたからには、5人にちゃんと給料を支払っていかないといけない。大企業に就職するっていう選択肢を捨てて付いてきてくれたメンバーに後悔して欲しくない気持ちもありましたし、自分がめちゃくちゃ試されていた時期だったと思います。

でも、コロナ禍だからこそより映像の魅力や必要性だったり、Webサイトやオンラインショップを生かしたアプローチっていったところをしっかりと理解していただいて、お仕事を依頼していただけるような状況を作ることができたので、それは逆にうまく時代の変化を自分たちの味方につけることもできたのかな、という風に思いますね。

── えっ、今なんかさらっと言いましたけど、コロナ禍の時期を乗り越えるのは相当大変だったと思うし、焦りみたいなのはなかったんですか?

諸富:やー、相当焦りましたね(笑) クライアントの皆さんがこぞって広告費をカットして、予定していた仕事が一気に吹き飛んじゃいました。もう、お先真っ暗というか……。こんな状況を楽観的に考えられるような経験とか積み重ねがあるわけでもなかったので、あの時は本当に慌てふためいてました。

── ですよねぇ、でもどうやってそのピンチを乗り越えたんですか?

諸富:ああいう極限的な状況だったからこそ、逆に開き直りじゃないですけど「今だからこそ求められていること」っていうのをお客さまの目線になって考えられたかな、って思っていて。実は、自分たちのミッションであったりとか事業内容っていうのを、世間がコロナになったタイミングで全部見直して、作り直したんです。

それまでの僕たちは、映像とかWEBサイトを作る制作会社的な側面が強くて、とにかく作ることだけに必死でした。でも本当に求められている事は、制作した後の【結果】なんじゃないかなと。

お洒落でかっこいいデザインもいいけど、より物が売れるためのWebデザインだったりとか、より集客に繋げていくための動画制作だったりという「結果に繋がるデザイン」をより求められてくるな、と感じたんです。そこからは、ただ求められたものを求められた通りに作るだけのお仕事はもう卒業しよう!と決めました(笑)

それからは基本的には戦略の部分からお手伝いして広報PRの戦略を自分たちで描いて、その中でどんな映像やWebサイトを作ってどのように広告展開していくか、っていうところをトータルで任せてもらえるようになって、きちんと結果を出して事業の成長に貢献しようと活動しています。

2021年度にスタジオMOVEDOORが手掛けた関西学院大学の特設サイト「 Communityカンガク」。

諸富:あとはコロナによって事業転換というか、事業のスタイルを変えざるを得ない方も多かったと思うんです。例えばいちご農園さんだったら、いちご狩りだけじゃなくてテイクアウトもやらないといけないよねとか、企業の新卒採用でも対面での説明会は難しいからオンラインで説明していかないといけないよね、とか。

時代の変化に合わせて新しいことをやろうと思うと、その新しいこと自体を世間に知っていただけるようにきちんと発信していくことはセットで必要なので、そういった新しいことへチャレンジする方のサポートという部分でも結構、貢献できたんじゃないかと思ってます。

そういうスタンスでやっていくと、繰り返しお仕事を頼んでくださる方が増えたりとか、映像だけじゃなくWebデザインもオーダーしてくださったりとか、1回きりのお付き合いで終わるのではなく長いお付き合いができるお客さまが増えたんです。

さらに長いお付き合いができると良い結果がに繋がりやすくなるので、より喜んでいただけるようになったという好循環が生まれたのがすごく良かったですね。

ワクワクする目標を追いかけるために、今後は自分たちのサービスを手掛けたい

2年前からのメンバー、三崎さん(左)と高橋さん(中)も頑張っています!

── さらに今後のことも聞きたいのですが、2年前にインタビューさせてもらった時は、将来の目標やビジョンは特になくて、常に自分たちがワクワクするような目標を掲げられるチームにしたい!って話してくれたんですけど、今はその部分についてはどうですか?

諸富:それに関してはあまり変わってないというか、よりクリアになりましたね。ワクワクする目標を追いかけ続けようっていう考えは一貫しています。今は、広報PRという技術を通して、お客さまの事業成長を実現するんだっていうところにすごくワクワクしています。

でもそれって、お客さまからお金もらった以上に価値のある成長をお返ししなければいけないプレッシャーもあるし、簡単なことではないんですよね。だからこそやりがいを持って、広告やクリエイティブのことを毎日勉強しながら目標に向かってます。

── 変えるところは大胆に変えて、でも軸となる部分はブレてない。すごくいいバランスが取れてますね。

諸富:でも、昨年のコロナのときは、本当にそんなことができるんだろうか?本当にお客さまの売り上げに貢献するなんてことはできるんだろうか?って、常に不安に思ってました。でもそれが少しずつできるようになってきて、この目標が手に届きつつあることを実感しています。

そうするとまた新しい目標も見えてきたりして、ゆくゆくは自分たちのサービス作りたいなって思ってたりもしてるんですよね。

古民家の1階は「 こみんか学生拠点」のスペース。ペッパーくんはMOVEDOORの6人目のメンバー!?(笑)

── おお、自分たちでサービスを作る……それはまたワクワクする展開じゃないですか!

諸富:今はお客さまの事業をサポートするような立場ですけど、自分たちの事業を作ってその中で自分たちの強みとしている広報PRやクリエイティブのスキルを存分に生かしてサービスを盛り上げていくっていうことも、絶対やりたいなと思ってるんです。

ほかにも新しい目標はどんどん生まれていってるんですが、それを目標のままで置いておくんじゃなくって、常に新たなビジネスアイデアを探したりして、今は一歩目を踏み出しつつありますね。

学生たちよ、スキルと知識を磨け!学びは自分から掴み取れ!

── ちょっと話題を変えますけど、後輩の学生さんたちが将来の就職とか進むべき道に悩む事って、このコロナ禍で今まで以上にシビアになってきてると思うんですが、今の学生さんたちにアドバイスを送るとしたら、どんな言葉をかけますか?

諸富:そうですね……これからってますます個人のスキルや知識っていうものがものすごく重要な時代になってくると思うんですよね。

仕事でしっかりと結果を出してより多くの人に喜んでもらいたいとか、自分が必要とされるような状態を作りたいのであれば、とにかく自分のスキルとか知識を磨いていって欲しいです。

終身雇用がもうなくなりつつある今の時代は、やっぱりスキルや知識のある人が生き残っていくし、努力や自己成長を怠った人は怠ったなりのパフォーマンスになってしまう。ある意味、すごくシンプルですけどね。

とはいえ、好きなものが見つからないとか、何か興味を持てるものが見つからないっていう子もまだまだ多いんだろうな、とは思ってます。でも、好きって遅れてやってくると思っていて、いきなり好きなものとか興味が湧くものに出会えないのが当たり前なんですよね。

何事においても、まずは1ヶ月ぐらい続けてみて初めて、その楽しさがわかるなって思うんです。

恋愛でも一目惚ればっかりじゃないですよね。しばらく一緒に時間を過ごしてみて「あ、この人いいかも」みたいな感じになることも多いと思うんです。将来についてもそんなもんだと思っていて、自分がそれを好きになったりとか興味を持てるところまでは続けてみたらいいんじゃないかな、って思いますね。

諸富:あともうひとつ言いたいことは、学びは自分から掴み取るものだよっていうことですね。中学生や高校生の時は当たり前のように授業や受験があって、学びを全て教えてもらえるというか、与えられる環境が用意されていますよね。

そうなると、学びって受け取るものっていう風に思ってしまいがちなんですけど、いざ社会に出るとそんなことはなくて、基本的には自分で学んでいくしかないわけじゃないですか。それでも多くの大人は、自分で学びを掴み取ることに億劫になってしまう。

なのでそれに早く気づいて、自分で何か学ぶことを見つけて探究してみる、独学していくっていう癖を身につけられるたら、ほかの人と大きく差をつけられるんじゃないかなって思いますね。

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さいごに

前回、MOVEDOORのみんなにインタビューをした時は、息子を見る親のような目線で話を聞かせてもらった記憶がありますが、あれから2年後の諸富さんは驚くほどに成長していて、もう立派な一人の経営者としての佇まいでした。

仕事が一気に吹き飛ぶピンチを経験し、これまでのスタンスをガラッとを変える。これってなかなか簡単なことではありません。ましてやコロナ禍というネガティヴなタイミングでも自分を見失うことなく、本質をしっかりと見直せるのは経営者として素晴らしいセンスだなと思います。

年を重ねるに連れて、自分を変える勇気や柔軟性がなくなってくる私のようなおじさんたちは、本当に見習わないといけないですね。彼らにはいつも刺激をもらいまくりです(笑)

あと、前にも言いましたが、これからの三田がもっと元気になっていくには、彼らのような若い力が絶対に必要だなと、今回のインタビューを通して改めて確信しました。引き続き「スタジオMOVEDOOR」の活躍に注目すると共に、三田は彼らのような若者がどんどんチャレンジできる町であって欲しいなと、切に願っています。

スタジオMOVEDOORの基本情報

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この記事を書いた人

さんだびよりの編集長やってます。三田には美味しいご飯が食べられるお店が多いので、なかなかダイエットできません(笑)
地域の笑顔を繋げるために、今日も三田市内のどこかを奔走中!

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